2006/05/25

社会福祉法人の私物化

 障害者自立支援法が施行されるのを見越し、社会福祉法人が乱立しましたが、設立者が理事長に横滑りし、法人を私物化している例を耳にすることが多くなりました。役員を身内で固め、適性ののない人を役員にしたり、独断専行をする例が少なくありません。職員の待遇改善や職場の規律維持には興味を示さず、自分のポリシーを押しつけ、職員からやる気を奪う例が多々見られます。
 自己負担が導入され、障害者が福祉施設を選ぶ時代になりました。障害者に身近に接する職員の支持を得られない経営者は淘汰される時代になりました。障害者が望むのはハードの充実よりもソフトの充実です。例え施設が多少見劣りがしても、信頼できる職員のいる施設に障害者は集まります。障害者の支持を失った施設は自由競争の波にのまれて淘汰されるでしょう。
 福祉の世界でも護送船団方式は通用しない時代になりました。社会福祉法人もこれからは激しい競争の中で生き残りを図らなければなりません。個人商店から法人へどう脱皮していくかがこれからは問われていきます。

西風の会, 瀬戸キリスト教会